何が起こるかわからへんNo.13-② 30代前半なのに卵の質が悪い
Y さんが当院に来られたのは33歳の時でした。 前回書いたようにお血(おけつ)がたくさんありました。 先ずは体全体の気のめぐりを良くして、血の巡りを良くして、 お血(おけつ)を減らす治療をしました。 施術4回目のときY さんは生理が始まって4日目でした。 生理痛があってㇿキソニン1錠服用しても痛みは余り おさまらなかったようです。 今回の生理は前回より少し血の塊が少なくなっているようで、 サラサラしているように感じたようです。 鍼灸治療後、「生理痛が随分と楽になった」・・・と言われました。 この周期は体の調子を整えるのが目的なので病院の診察はなしにして、 とりあえずタイミングをとることにすることになりました。 ただ、片方の卵管の切除をしているので妊娠の確率は低くなりますが、 何が起こるかわかりません。 そんなこといっぱいあります。 右の卵巣から排卵して多くは右の卵管采でキャッチして右の卵管膨大部で受精し、 受精卵は右の卵管を通って子宮へ・・・というのがセオリーのようですが、 ただ、右で排卵しても左でキャッチして妊娠と言うことも時々ですが あります。 このとき季節は4月。Y さんは花粉症に悩まされていて、 その対策も鍼灸治療でするようにしました。 鍼灸治療で花粉症や喘息は随分と良くなりますよ。 免疫の過剰反応でくしゃみや鼻づまり、目がかゆくてたまらない、涙が出て仕方がない、 頭がぼーっとしたり、皮膚のかゆみがでたりと人によって症状は異なります。 喘息をもっている人は咳が酷くなって呼吸がつらくなります。 当院で不妊治療に来られている患者さんで、 花粉症、喘息、アトピーの対策もしながら治療させていただいてます。 ・・・というのも、人間の体は花粉症や喘息、アトピーなどの症状が酷いとき、 身体の状態は症状を緩和させようとします。 そんなとき、妊娠しやすい状態ではないのです。 体外受精で移植した時に風邪をこじらせてしまう人が結構多いので、 一般的すぎますが、患者さんにはくれぐれも風邪を引かないように アドバイスしています。 Y さんの花粉症は例年よりも軽く済み、採卵へ向けての治療がはじまりました。 to be continued Omura